バルトーク・レコーズ・ジャパンへようこそ

 2022年4月15日、ペーテル・バルトーク氏の遺灰はウィスコンシン州マウント・ホーワープの墓地に埋葬されました。

 

 ご案内のように、作曲家ベーラ・バルトークの次男ペーテル・バルトーク氏は2020年暮れに死去し、米国バルトーク・レコーズは事業を停止しました。現地の商品在庫の今後についてはまだ決まっていない模様です。
 当方「バルトーク・レコーズ・ジャパン」は2010年からペーテルのささやかなお手伝いをしてまいりましたが、商品の入荷が途絶えた以上、在庫が尽き次第販売を終了するしかない状況です。
 当方ではすでにLPレコードから在庫切れが始まっていますので(どの品も在庫数はほぼ1桁台です)、必要な商品がありましたら、お早めのご注文を検討くださるようお願いいたします。(2021年10月)

 

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 2020年12月7日、作曲家ベーラ・バルトークの次男ペーテル・バルトーク氏が米国フロリダ州ホモサッサの介護施設で96歳にて永眠いたしました。葬儀についての情報はまだありません。この場をお借りし、生前のご厚誼を深謝し謹んでお知らせ申し上げます。

 

 (以下は古い記述が含まれています)

 

 バルトーク・レコーズ・ジャパン(BRJ)は、作曲家ベーラ・バルトークの次男ペーテル・バルトーク氏(以下ペーテル)を日本でお手伝いし、彼が制作した楽譜等を販売するネットショップです(Amazonも利用中)。

 

 ベーラ・バルトークは生前、自作品の出版譜にある誤りを修正する準備をしていましたが、戦前・戦中の社会状況でなかなか願いが叶いませんでした。アメリカに渡ったことで出版社との連絡はさらに困難になったまま死去し、その後は誤りを含んだ楽譜が繰り返し売られ続けています。。

 

 ペーテルは元々優れた録音技師で、父の死後20代で父の作品の優れたレコーディングエンジニアとして売り出しましたが、若い上に不慣れなアメリカで全遺産を奪われ、弁護士を雇うこともできず一人で法廷で戦いました。敗北で結審した1980年頃から、どうにか取り返せた父の遺品である自筆譜を活用して、父の意志である楽譜の訂正や未出版曲の出版を始めました。この活動も2000年以降は困難に陥り、さらに高齢で健康面の心配もあります。

 

 バルトーク・レコーズ・ジャパン(BRJ)は、ペーテルが制作したLPレコード、CD、書籍、楽譜を、販路の少ない日本に紹介しています。ご本家バルトーク・レコーズと似た名称や商品写真、解説の日本語訳、ロゴ等の使用については、ペーテルに快諾をいただいていますが、運営は米国と独立しています* 。

 

 責任者は村上泰裕(1962〜)。元山形県公立中学校英語科教諭・吹奏楽部顧問。2010年春に早期退職し、非常勤講師や楽譜の解説者・浄書家等を兼務しながら、この活動を進めています。

 収支は個人営業の一部として税務署に申告していますが、家計とは切り離して専用口座で基金として扱い、支出は商品の仕入れ代金(直接的支援)、自費出版や渡米費用の一部(間接的支援)などペーテルの支援関係に厳しく限定しています。2013年には、ペーテル・バルトーク著『父・バルトーク』日本語版を6年間の準備の末に出版できました。
 

 現在の大きな心配は、2015年末のバルトークの著作権保護期間の終了とペーテルの健康問題です。2016年から著作権収入が途絶えて以降、米国バルトーク・レコーズをどの程度維持できるか、商品が入手困難になったり貴重な資料が散逸しないか、予断を許しません。これまで改訂できた楽譜は全体の半数程度です。ペーテルは数年前から事業の縮小に動いていますが、正式な後継者ピーター・ヘニングス氏が中心となって、2014年から新たな楽譜の改訂にも着手しています。

 

 研究者でも音楽家でも商社でもなく、一人の友人としてのお手伝いですので、なにかと不行き届きな点はご容赦ください。バルトークの音楽を愛する皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 

【専用口座】
 ■ゆうちょ銀行 記号18590 番号1898961 名義:バルトーク・レコーズ・ジャパン
 ■山形銀行 米沢北支店 口座番号:681598 名義:バルトーク・レコーズ・ジャパン

 

 現在、米国バルトーク・レコーズのウェブサイト商品の購入を直接申し込むと、日本のお客様には当方バルトーク・レコーズ・ジャパンから購入するよう勧められます。これは高額な海外送金手数料や郵送料に対するペーテルの配慮によるものです。ご理解をお願いいたします。

 

 代表者村上泰裕のプロフィールも含めた個人的なホームページはこちら
 Facebook利用中です。友達リクエストはメッセージもつけてお願いいたします。

 

検索語
ピアノ、ピアニスト、民族音楽、楽譜、

ニュース

2024年1月5日

あけましておめでとうございます。
LPレコードの残りの在庫を確認してそれぞれに記載しました。
2023年2月9日のご案内は予期しない多忙さによりまだ実現できていません。今年は進めるつもりですが、お探しのバルトーク関連楽譜(日本版・外国版)や書籍(日本語・外国語)があれば、遠慮なくお問い合わせください。

 

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2月9日

状況の変化に伴い、これまで入手した楽譜や書籍(多くは古書)、それに自費制作楽譜の処分を少しずつ始めます。「ショップ」→「新・特別提供」

 

2023年1月28日

ショップの「品切れ・販売終了」が増えています。カタログ上は記念碑的に残しておきますが、ご入り用の品はお早めにご注文ください。

 

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4月15日

ペーテル・バルトーク氏の遺灰はウィスコンシン州マウント・ホーワープの墓地に埋葬されました。

 

4月13日

国内の倉庫の片隅にあったLPレコード20品を特別入荷しました。それに伴い一部の「品切れ・販売終了」の表記を外しました。どの品も残部稀少であることに変わりはありません。また、米国バルトーク・レコーズのウェブサイトが閲覧できなくなっているのを確認しました。

 

4月12日

『カンタータ・プロファーナ』のヴォーカル・ピアノ版が販売終了しました。

 

2022年2月13日

CDの販売終了が3品目になりました。ご注文はお早めにどうぞ。

 

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11月15日 CD1309 カンタータ・プロファーナ/ヴィオラ協奏曲が販売終了しました。

 

11月1日 米国バルトーク・レコーズから荷物が届きました。特別なご厚意によるもので、これが最後と覚悟しています。LPレコードの一部は米国にも在庫がなく、入荷しませんでした。今後の入荷の見込みはありません。一方、これまで存在を知らなかったCD, BR1903が入荷しましたので、ご注目ください。

 

10月 米国バルトーク・レコーズは事業を停止しました。現地の商品在庫の今後についてはまだ決まっていない模様です。

 当方「バルトーク・レコーズ・ジャパン」は2010年からペーテルのささやかなお手伝いをしてまいりましたが、商品の入荷が途絶えた以上、在庫が尽き次第販売を終了するしかない状況です。

 当方ではすでにLPレコードから在庫切れが始まっていますので(どの品も在庫数はほぼ1桁台です)、必要な商品がありましたら、お早めのご注文を検討くださるようお願いいたします。

 

2021年3月6日 『父・バルトーク』が好評につき重版となりました。おおむね初版通りですが、微細な修正と補記が入っています。今年はバルトーク生誕140周年ということもあり、引き続きご愛顧をよろしくお願いいたします。

 

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12月7日、作曲家ベーラ・バルトークの次男ペーテル・バルトーク氏が米国フロリダ州ホモサッサの介護施設で96歳にて永眠いたしました。葬儀についての情報はまだありません。この場をお借りし、生前のご厚誼を深謝し謹んでお知らせ申し上げます。

 

2020年7月1日 原因不明の腹痛で入院し、7日時点で継続中。病院のベッドの上の不自由な中で調査・執筆中です。現在、ご注文に対応できない状態になっています。ご理解をお願いいたします。(7月14日に退院しました。ご注文への対応も再開いたします。)

 

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2019年12月9日、今年も残りわずかとなりました。昨年末からの多忙さで手薄になっていて、一部在庫切れに今頃気づき、再注文するところです。

 

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2018年11月2日、2週間のアメリカ旅行から帰国しました。バルトークのアメリカ生活について調査が進みました。

7月23日、ご無沙汰しておりました。今年は特に多忙になり、目に見える活動ができずにいます。6月10日にちくま学芸文庫『バルトーク音楽論選』(伊藤信宏・太田峰夫訳)が出版されました。ハーヴァード大学での講義の日本語訳が初めて収録されました。

 

2017年6月16日、事後になり申し訳ありません。本日、NHK Eテレの『らららクラシック』バルトークの管弦楽のための協奏曲が放映されました。陰で少しお手伝いしました。ニュガトに「中国の不思議な役人」原作が掲載されて100年になりました。

 

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11月5日、品切れになっていたLPレコードの303, 313, 905が再入荷しました。

 

9月30日、帰国しています。ペーテルは車椅子等の補助が必要ですが、数m程度なら自分で歩くことができ、安心しました。いずれ当ウェブサイトで報告したいと思いますが、現在は多忙で時間がかかりそうです。

 

9月21〜29日、ペーテル・バルトーク氏のお見舞い他のために渡米します。

 

8月27日、LPレコードの303, 313, 905が在庫切れ・再注文中です。ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

 

7月28日、次の日曜日はペーテル92歳のお誕生日です。昨年に引き続き、一緒に誕生日を祝うことはできませんが、9月にお見舞いに行けそうな状況です。昨年の転倒により車椅子生活ながら、お元気と聞いています。

 

7月9日、下記でご連絡したCDが再入荷しました。

 

4月27日、3種類のCDが在庫切れで入荷待ちになっています。予約注文は承りますが、別便で遅れて発送になる場合があります。ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。1009(ベートーヴェンの弦楽四重奏曲)、1908(ティボル・シェルリ)、1914(ハンガリー民謡集)。

 

2016年2月10日、昨年末で欧州におけるバルトークの著作権が切れ、新たな出版等もあるようです。そのなかで粗悪品の売りつけや不誠実な対応(結果的に詐欺まがいな行為)を耳にしており、事前に確認して納得して利用されるようお勧めします。具体的にはここ。

 

7月21日、ペーテルの後継者で編集者のピーター・ヘニングス氏の手術が終了終了しました(これで2度め)。バルトーク・レコーズの中心人物の怪我と病気でさらに前途多難です。お二人のお見舞い用に千羽鶴を家族で折り始めていますが、どなたか可能な方、手を貸してください。ご希望の枚数の折紙を当方からお送りし、鶴を折って返送していただく形です。メッセージカードを加えるなどの工夫も歓迎いたします。

 

6月12日、ペーテル91歳のお誕生日祝いとお見舞いは、主に資金不足からほぼ断念。ただ、航空運賃が安い9月にお見舞いに行く可能性を残しています。カンパは最初の1件だけです。CD《物語》の訳を《おはなし》に変更しました。新たに「お客様の声」を作りました。ショップ→お客様の声

 

4月18日、ペーテルのリハビリの効果が芳しくなく、車椅子が必要となりました。そのため自宅やバルトーク・レコーズでスロープ設置工事が始まります。

 

4月10日、今月からメール便が廃止されています。代替手段を検討中で、クリックポストにも対応するつもりです。古い表記は順次切り替えていきます。

 

3月18日、まもなく2ヶ月になりますが、ペーテルは当初の予定を越え、現在も病院でリハビリを続けています。快復を祈るばかりです。

 

1月28日、クリスタルリヴァー市のセブン・リヴァーズ・コミュニティ病院に入院中のペーテルは食欲があり、ベッドから起きることもできています。バルトーク・レコーズの職員が自家製のスープを毎日届けています。歩行訓練も含め、あと2週間ほど入院が必要とのことです。

 

1月23日、下記のように書いたところ、さっそく第1号のカンパを頂戴いたしました。もう感謝でいっぱいです(涙)まとまった数になったらご報告することを考えています。

 

2015年1月20日、ペーテル・バルトーク氏が自宅で転倒し、腰の骨を折り入院しました。20日(現地時間)に手術が行われます。高齢のため、手術もリハビリも困難な道のりが予想されます。

 お見舞いの渡米も現実味を帯びてきました。当ショップの昨年1年間の総売上は10万円ほどで、余裕はありません。商品の積極的なご購入、あるいはカンパ(ご寄付)の形でご協力いただけたら幸いです。カンパの送金先は「ホーム」に紹介する専用口座で、あわせてメールで名乗っていただけますようお願い申し上げます。

 

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