バルトークの日本初演史

 一般に日本初演と言われているものですが、判定が難しいケースもあり、責任は負えないところがあります。今後の追加・修正を見守ってください。

1931年(昭和6年)

 11月8日《組曲 第2番》近衛秀磨指揮、新交響楽団(現・N響)第97回定期演奏会、日本青年館 バルトークの曲が初めて日本に紹介されたと言われる。

1935年(昭和10年)

 12月17日《舞踊組曲》斎藤秀雄指揮、新交響楽団(現・N響)第162回定期演奏会、日比谷公会堂

1937年(昭和12年)

 12月15日《二つの映像》ジョセフ・ローゼンストック指揮、新交響楽団(現・N響)第186回定期演奏会、日比谷公会堂

1939年(昭和14年)

 5月10日《弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽》ジョセフ・ローゼンストック指揮、新交響楽団(現・N響)第203回定期公演、

1951年(昭和26年)

 1月19日《ピアノ協奏曲第3番》上田仁指揮、井口基成(P)、東京交響楽団 第34回定期演奏会

 10月2日《管弦楽のための協奏曲》上田仁指揮、東京交響楽団 第38回定期演奏会、日比谷公会堂

1952年(昭和27年)

 1月20日《ピアノ・ソナタ》園田高弘(P)、実験工房第2回発表会「現代音楽演奏会」、女子学院講堂

1954年(昭和29年)

 4月29日《青ひげ公の城》(ピアノによる)福永陽一郎(指揮・P)、竹原正三(Br)、杉浦真美子(S)他、藤原歌劇団青年グループ第2回公演、第一生命ホール

 9月24日《2台のピアノと打楽器のためのソナタ》林光指揮、高良芳枝(P)、外山雄三独奏(P)、山羊の会第2回演奏会、山葉ホール

1957年(昭和32年)

 3月16日《青ひげ公の城》(演奏会形式、管弦楽)ジョセフ・ローゼンストック指揮、伊藤京子(S)、中山悌一(Br)、永井智雄(語り)、NHK交響楽団第284回定期公演

1959年(昭和34年)
 4月20日《ピアノ協奏曲第2番》ウィルヘルム・シュヒター指揮、アンドール・フォルデス(P)、NHK交響楽団 第404回定期公演、

1960年(昭和35年)

 5月18日《ヴィオラ協奏曲》斎藤秀雄指揮、北爪規世(Vla)、日本フィルハーモニー交響楽団 第23回定期演奏会

 6月13日《ルーマニア民族舞曲》ウィリアム・ストリックランド指揮、インペリアル・フィルハーモニー交響楽団団 日本の管弦楽団

1961年(昭和36年)
 12月20日《ハンガリーの風景》カルロ・ゼッキ指揮、京都市交響楽団第41回定期演奏会

1962年(昭和37年)
 5月24日《二つの肖像》アンドラーシュ・コローディ指揮、東京交響楽団 第121回定期演奏会

1963年(昭和38年)

 1月30日《ヴァイオリンと管弦楽のための狂詩曲第1番》渡辺暁雄指揮、江藤俊哉(Vn)、日本フィルハーモニー交響楽団、

 4月12日《中国の不思議な役人(組曲)》モーリス・ル・ルー指揮、日本フィルハーモニー交響楽団、東京文化会館

 6月24日《6つの歌》岩城宏之、東京混声合唱団、NHK交響楽団第440回定期公演 《7つの合唱曲》のうち米国ブージー&ホークスの6曲

1964年(昭和39年)

 2月3日《2代のピアノと打楽器のための協奏曲》岩城宏之指揮、小林仁(Pf)、本荘玲子(Pf)、小林美隆(Perc)、岡田知之(Perc)、NHK交響楽団第444回定期公演

1965年(昭和40年)

 10月11日《弦楽のためのディヴェルティメント》カール・メレシュ指揮、読売交響楽団第22回定期演奏会

 11月5日《3つの村の情景》朝比奈隆指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団、第3回大阪の秋国際現代音楽祭、大阪厚生年金会館中ホール

1969年(昭和44年)

 3月18日《ピアノ協奏曲第1番》若杉弘指揮、アンドール・フォルデス(P)、読売日本交響楽団 第55回定期演奏会

【参考文献】

 小川昂編『日本の交響楽団 定期公演の記録1927-1971』1972、カワイ出版

 小野寺昭爾氏(大阪フィルハーモニー協会顧問)のご協力にも感謝申し上げます。

ニュース

2024年1月5日

あけましておめでとうございます。
LPレコードの残りの在庫を確認してそれぞれに記載しました。
2023年2月9日のご案内は予期しない多忙さによりまだ実現できていません。今年は進めるつもりですが、お探しのバルトーク関連楽譜(日本版・外国版)や書籍(日本語・外国語)があれば、遠慮なくお問い合わせください。

 

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2月9日

状況の変化に伴い、これまで入手した楽譜や書籍(多くは古書)、それに自費制作楽譜の処分を少しずつ始めます。「ショップ」→「新・特別提供」

 

2023年1月28日

ショップの「品切れ・販売終了」が増えています。カタログ上は記念碑的に残しておきますが、ご入り用の品はお早めにご注文ください。

 

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4月15日

ペーテル・バルトーク氏の遺灰はウィスコンシン州マウント・ホーワープの墓地に埋葬されました。

 

4月13日

国内の倉庫の片隅にあったLPレコード20品を特別入荷しました。それに伴い一部の「品切れ・販売終了」の表記を外しました。どの品も残部稀少であることに変わりはありません。また、米国バルトーク・レコーズのウェブサイトが閲覧できなくなっているのを確認しました。

 

4月12日

『カンタータ・プロファーナ』のヴォーカル・ピアノ版が販売終了しました。

 

2022年2月13日

CDの販売終了が3品目になりました。ご注文はお早めにどうぞ。

 

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11月15日 CD1309 カンタータ・プロファーナ/ヴィオラ協奏曲が販売終了しました。

 

11月1日 米国バルトーク・レコーズから荷物が届きました。特別なご厚意によるもので、これが最後と覚悟しています。LPレコードの一部は米国にも在庫がなく、入荷しませんでした。今後の入荷の見込みはありません。一方、これまで存在を知らなかったCD, BR1903が入荷しましたので、ご注目ください。

 

10月 米国バルトーク・レコーズは事業を停止しました。現地の商品在庫の今後についてはまだ決まっていない模様です。

 当方「バルトーク・レコーズ・ジャパン」は2010年からペーテルのささやかなお手伝いをしてまいりましたが、商品の入荷が途絶えた以上、在庫が尽き次第販売を終了するしかない状況です。

 当方ではすでにLPレコードから在庫切れが始まっていますので(どの品も在庫数はほぼ1桁台です)、必要な商品がありましたら、お早めのご注文を検討くださるようお願いいたします。

 

2021年3月6日 『父・バルトーク』が好評につき重版となりました。おおむね初版通りですが、微細な修正と補記が入っています。今年はバルトーク生誕140周年ということもあり、引き続きご愛顧をよろしくお願いいたします。

 

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12月7日、作曲家ベーラ・バルトークの次男ペーテル・バルトーク氏が米国フロリダ州ホモサッサの介護施設で96歳にて永眠いたしました。葬儀についての情報はまだありません。この場をお借りし、生前のご厚誼を深謝し謹んでお知らせ申し上げます。

 

2020年7月1日 原因不明の腹痛で入院し、7日時点で継続中。病院のベッドの上の不自由な中で調査・執筆中です。現在、ご注文に対応できない状態になっています。ご理解をお願いいたします。(7月14日に退院しました。ご注文への対応も再開いたします。)

 

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2019年12月9日、今年も残りわずかとなりました。昨年末からの多忙さで手薄になっていて、一部在庫切れに今頃気づき、再注文するところです。

 

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2018年11月2日、2週間のアメリカ旅行から帰国しました。バルトークのアメリカ生活について調査が進みました。

7月23日、ご無沙汰しておりました。今年は特に多忙になり、目に見える活動ができずにいます。6月10日にちくま学芸文庫『バルトーク音楽論選』(伊藤信宏・太田峰夫訳)が出版されました。ハーヴァード大学での講義の日本語訳が初めて収録されました。

 

2017年6月16日、事後になり申し訳ありません。本日、NHK Eテレの『らららクラシック』バルトークの管弦楽のための協奏曲が放映されました。陰で少しお手伝いしました。ニュガトに「中国の不思議な役人」原作が掲載されて100年になりました。

 

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11月5日、品切れになっていたLPレコードの303, 313, 905が再入荷しました。

 

9月30日、帰国しています。ペーテルは車椅子等の補助が必要ですが、数m程度なら自分で歩くことができ、安心しました。いずれ当ウェブサイトで報告したいと思いますが、現在は多忙で時間がかかりそうです。

 

9月21〜29日、ペーテル・バルトーク氏のお見舞い他のために渡米します。

 

8月27日、LPレコードの303, 313, 905が在庫切れ・再注文中です。ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

 

7月28日、次の日曜日はペーテル92歳のお誕生日です。昨年に引き続き、一緒に誕生日を祝うことはできませんが、9月にお見舞いに行けそうな状況です。昨年の転倒により車椅子生活ながら、お元気と聞いています。

 

7月9日、下記でご連絡したCDが再入荷しました。

 

4月27日、3種類のCDが在庫切れで入荷待ちになっています。予約注文は承りますが、別便で遅れて発送になる場合があります。ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。1009(ベートーヴェンの弦楽四重奏曲)、1908(ティボル・シェルリ)、1914(ハンガリー民謡集)。

 

2016年2月10日、昨年末で欧州におけるバルトークの著作権が切れ、新たな出版等もあるようです。そのなかで粗悪品の売りつけや不誠実な対応(結果的に詐欺まがいな行為)を耳にしており、事前に確認して納得して利用されるようお勧めします。具体的にはここ。

 

7月21日、ペーテルの後継者で編集者のピーター・ヘニングス氏の手術が終了終了しました(これで2度め)。バルトーク・レコーズの中心人物の怪我と病気でさらに前途多難です。お二人のお見舞い用に千羽鶴を家族で折り始めていますが、どなたか可能な方、手を貸してください。ご希望の枚数の折紙を当方からお送りし、鶴を折って返送していただく形です。メッセージカードを加えるなどの工夫も歓迎いたします。

 

6月12日、ペーテル91歳のお誕生日祝いとお見舞いは、主に資金不足からほぼ断念。ただ、航空運賃が安い9月にお見舞いに行く可能性を残しています。カンパは最初の1件だけです。CD《物語》の訳を《おはなし》に変更しました。新たに「お客様の声」を作りました。ショップ→お客様の声

 

4月18日、ペーテルのリハビリの効果が芳しくなく、車椅子が必要となりました。そのため自宅やバルトーク・レコーズでスロープ設置工事が始まります。

 

4月10日、今月からメール便が廃止されています。代替手段を検討中で、クリックポストにも対応するつもりです。古い表記は順次切り替えていきます。

 

3月18日、まもなく2ヶ月になりますが、ペーテルは当初の予定を越え、現在も病院でリハビリを続けています。快復を祈るばかりです。

 

1月28日、クリスタルリヴァー市のセブン・リヴァーズ・コミュニティ病院に入院中のペーテルは食欲があり、ベッドから起きることもできています。バルトーク・レコーズの職員が自家製のスープを毎日届けています。歩行訓練も含め、あと2週間ほど入院が必要とのことです。

 

1月23日、下記のように書いたところ、さっそく第1号のカンパを頂戴いたしました。もう感謝でいっぱいです(涙)まとまった数になったらご報告することを考えています。

 

2015年1月20日、ペーテル・バルトーク氏が自宅で転倒し、腰の骨を折り入院しました。20日(現地時間)に手術が行われます。高齢のため、手術もリハビリも困難な道のりが予想されます。

 お見舞いの渡米も現実味を帯びてきました。当ショップの昨年1年間の総売上は10万円ほどで、余裕はありません。商品の積極的なご購入、あるいはカンパ(ご寄付)の形でご協力いただけたら幸いです。カンパの送金先は「ホーム」に紹介する専用口座で、あわせてメールで名乗っていただけますようお願い申し上げます。

 

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